Oxford EMBA GOTO project

GOTO projectとはOxford EMBAの特色の一つに挙げられており、Oxford EMBAを選ばれた方は、この単語自体は一度は聞いたことはあるかと思います(ちなみにFull timeのMBAも同じプログラムがあります)。また、Interviewの準備の際に調べた方もいらっしゃるかもしれません。簡単に記載すると、「世界的な問題について解決策や対応策を小規模のグループで考え、それをプレゼン用にまとめ、その後に論文として提出する」というプログラムになります。

このように記載すると、どのようなイメージを抱くでしょうか。私が最初にこの話を聞いて思い浮かんだのは、日本の大学における”ゼミ”でした。つまり。ゼミの課題が、それぞれ生徒単位でテーマを設定するのに対し、GOTO projectはチームで一つテーマを決めて、それに沿って各自が調べる、という形式と想像していました。

実際のプログラムは少し違っており、大きなテーマは毎年予め決まっています。例えば、私のときであれば”Future of work” など。その上で、GOTO projectに関しては、独立した専用のプラットフォームが設けられており、Oxfordがこのプログラムにどれほど力を入れているのかが分かります。参考までにリンクを以下に記載しています。メインサイトは学生しか見ることが出来ないのですが、projectの概要は一般の方でも確認できます。
https://goto.sbs.ox.ac.uk/
このサイトを事前に知っていれば、もう少しInterviewの際にもGOTO projectについて深い話が出来たような気もするのですが、調査不足でパンフレットに書いてあるような表層的な回答しか出来なかったのが、いまInterviewとEssayを振返ってみると少し悔やまれます。

このプラットフォームでは、関連あるトピックが随時updateされていくので、情報収集する手間が省ける点は、非常に助かります。また、課題図書や自分の達成度などもこのプラットフォーム上で管理できるので、進捗管理システムとしての役割も担っています。他にも、GOTO projectで今年そのテーマを選んだ趣旨や、外部のゲストスピーカー講演などのストリーミングもupされており、内容としてはかなり盛りだくさんのものとなっています。ちなみに、毎年このGOTO projectの方式は少しずつ方式が変更されているようで、例えば私たちの時は、課題の提出機会は2回のみであり、1つはプレゼンテーション用のパワーポイントスライドを本文5枚でまとめること、2つめは5,000字以内での論文の提出という形でした。しかし、前年の場合は、毎月一定の提出が求められており、私たちのときはそれに比べるとだいぶシンプルな方式になりました。そのため、来年はまた方式が変わる可能性は十分にあります。

最後に、上記ブログを書いていた際には、GOTOの論文が未提出の段階だったのですが、ちょうど2週間前に約6ヵ月に渡ったGOTO projectの最終論文提出が終わり、プロジェクト自体がこれを以て終了したので、その点について若干コメントを。私たちのチームは、幸運にもチームメンバーに恵まれており全体をとおしても非常に良くまとまっていました。構成としては、イギリス人2名、アメリカ人1名、フランス人1名、ブラジル人1名(ドイツで勤務)そして日本人の私、というメンバーでした。こうしてみると、だいぶ偏りはあり、ディスカッションもネイティブが多いため、毎回非常に高スピードで進んで行き、発言や貢献度という意味では課題もだいぶ残るグループワークになりました。そのような状況の中で、どのようにチームに貢献すべきかは色々と悩み焦りもありました。ただ、結果としては、リサーチや企業分析などの作業を引き受けることでの出来るだけチームに貢献する道を選びました。

他にも、全体のスケジュールを管理者がチーム内にいなかったので、Startから提出までの約半年のスケジュールを作成して、毎回のmeeting までのTo doやmeeting のセットなど、ファシリテーターとしての役割も担当しました。他のチームメンバーからのフィードバックの場は、このプロジェクトに関してはないのですが、少しでもチームメンバーから貢献できたと思ってもらえていることを願いつつ。他のチームでは、各自がバラバラで全体の目標や方向性が定まらないままプロジェクトが進み、大変苦労したチームもあったようですが、そういう意味ではチームとしても他の意見を積極的に聞く姿勢を皆が持っており、Matureなチームでした。

改めて、学びの多い良いプロジェクトだったと思います。

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