前回解説した、ケンブリッジEMBAエッセイの解説の続きになります。今回は大問2について解説していきたいと思います。
大問2について再掲すると、下記のとおりになります。
Please provide a personal statement. It should not exceed 500 words and must include the following:
- What are your short and long term career objectives?
- What skills/characteristics do you already have that will help you to achieve them?
- ①What do you hope to gain from the degree programme and ②how do you feel it will help you achieve the career objectives you have?
これも、EMBAやMBAでは典型設問の一つになります。エッセイだけでなく、Interviewでも聞かれる可能性の高い質問であり、EMBA, MBA受験生としては十分に準備しておく必要があります。小問3つで500文字なので、あまり深い内容のエッセイを書く事は難しく、設問に対する回答と具体例を記載すると、自然と文字数は埋まってしまう形になると思います。むしろ、不要な文章や重複は可能な限り避ける、という技法が必要になります。
この大問で注意が必要なのは、小問3になります。小問1でshort termとlong term objective について回答していますが、それぞれのobjectiveを達成するために、小問2で回答した既存のスキル等でカバーできないものを、EMBAプログラムで得たい、という関連性で記載していくことになります。
つまり、小問3の回答によって、小問1のshort term objective とlong term objective が達成できる、という論理的繋がりが必要になります。なぜかというと、もしここの繋がりなし、となると、EMBAプログラムを受ける必要性がそもそもない、という事になってしまうからです。
EMABやMBAのエッセイについては、この手の相互にリンクしているような設問が散見され、ロジックがおかしくないか、というのはエッセイ構成の段階で重々検討する必要があります。また、もしここのロジックが破綻していると、いくら洗練された英文エッセイだったとしても、合格は難しいと思いますので、要注意となります。