日本からのEMBA・MBAの海外通学は可能か

今回は、個人的に色々な方から良く質問される「仕事をしながらEMBAの海外通学は実際に可能なのか」という点について記載したいと思います。

まず結論から言うと、EMBAの海外通学自体は可能です。以下、物理的な面及び資金的な面から説明します。 物理的には、特に中国などアジアにEMBAのブランチがある学校であれば、そこまで負担なく海外通学をすることが出来ると思いますし、国内出張の延長で考えられるのでイメージもつきやすいと思います。

一方、ヨーロッパへのEMBA・MBA海外通学の場合ですが、こちらも可能ですが相当厳しい通学になることについては十分に覚悟しておく必要があります。単純に、フライトだけでも片道12時間くらいかかり、door-to-doorだと約20時間くらいかかります。企業派遣であればビジネスクラスの利用もできるかもしれませんが、そうでなければエコノミーになるかと思いますので体力的に疲弊します。加えてヨーロッパとは時差が8時間程度あるので、渡航先先での時差調整、及び帰国してからの時差調整がそれぞれ1週間弱と考えた場合、毎月海外通学と考えると、月のうち大体1/2から1/3は時差調整になるかと思います。周りの生徒を見ても、私より時間をかけて海外通学しているのは、ブラジルから来ている生徒1名のみであり、私も最も遠い場所から来ている一人としてクラスメートからは認識されていました。

多くのEMBA日本人出願者のかたがIELTSやTOEFL受験で入学を目指しており、英語ネイティブの方は少ないと思いますが、そのような英語でハンデがある状況のなかで、毎月土日が海外通学のためのフライトで潰れるとなると、ヨーロッパやイギリスから通っている方に比べて勉強時間も制約を受けます。そのため、勉強計画を綿密に立てないとアッと言う間に脱落してしまいます。

他方、資金面ですが、こちらはヨーロッパのスクール通学を目指すとなると、フライトとホテル代が非常に高くつきます。合計で16回近くになると思うので、フライトは直行便で行くか経由便で行くかでも全然変わってきますが、直行便で行くとなるとそれだけで金額が膨らみます。一方、滞在費については、学生寮がある場合には格安で泊まることは出来ますが、こちらは空いている場合という条件付きなので、空いていなければホテルの予約になります。ヨーロッパはホテル代が高いので、例えば私の学校の周りは、基本的に1泊20,000円くらいからスタートという感じのレートであり、1週間で100,000円は軽く超えてきます。予算考えた時は、これは現地で住んだ方が安いのでは?と何度か考えたりもしたのですが、結局、日本からの通学を選びました。

よって、ヨーロッパへの海外EMBA通学は可能ですが、非常に大変、ということは必ず念頭に入れて置いた方が良いと思います。

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