日本のEMBAスクール

ここ最近は海外のEMBAスクールの情報のみをピックアップしていたので、国内のEMBAスクールについて少し記載してみたいと思います。日本国内でもEMBAは徐々に浸透してきているようで、今年の9月からは一橋大学でもプログラムを開校するようです。
http://www.ibs.ics.hit-u.ac.jp/jp/news/2016/09/16093034.html

内容を見ると試験は全て英語であり、人数も少数(15名程度)なのでグローバルに活躍できる優秀な人材を募集しているというのが伺えます。海外のスクールでは規模の比較的小さい私のスクールでも70名弱なので、それと比較しても際立ちます。少人数ですと細やかなところまで目が行き届きますし、クラスのまとまりも強くなると思うのですが、一方で一人の与えるインパクトが強いので、クラスレベルのボラティリティリスクが高くなる危険性はあります。

ただ、一橋はもともと実学に強いスクールというイメージがあったとのでこのプログラムがどういう結果を生み出すのか、は今後も注目していきたいと思っています。

一方、検索サイトなどで”EMBA 日本”、と入力して真っ先にヒットしてくる学校が、慶應のEMBAスクールです。ただ、こちらの学校はまさに、純粋な意味での”Executive”向けの学校であり、一般的な海外のExecutive MBAよりもさらに高いマネジメント層を対象にしているようで、募集要項に記載されている応募条件を見る限りでは、Executive 育成というよりは、すでにExecutive の方が多く応募されているのではないかと考えられます。私の周りには、このスクールに通っているかたがいないので、プログラム自体についての具体的なコメントは出来ないですが、慶應のブランド価値・人脈の広さ、というのが最も大きなメリットだと思います。このプログラムに応募するかたは、卒業後、海外勤務を目指すというよりは国内で勤務先の企業にてステップアップという方が圧倒的に多いと思うので、そういう意味では募集要件を満たす方にとっては、最適なプログラムなのかもしれません。

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