今日は日本の会計士試験と、海外EMBAのどちらが大変か?というのをテーマに書いてみようと思います。なお、完全に私見であり、人によっても考え方は異なると思いますので、あくまでご参考までに利用下さい。とは言え、大変さというのも色々と種類があると思うので、①勉強時間②精神的な大変さ③肉体的な大変さ、という観点からコメントしようと思います。
- 勉強時間 – 圧倒的に会計士の方が大変
こちらは、間違いなく会計士の方が必要時間は多くなると思います。私が会計士試験を合格したのは大学卒業した年でしたが、最終2年間は朝7時半から夜9時くらいまで勉強していました。休憩時間等除いて10-11時間としても直近1年間で3,000時間は軽く勉強していましたし、合計でも6,000時間以上は軽く費やしていると思います。一方で、EMBAの場合ですが、IELTSとGMATで月70時間くらいを1.5年間で1,300時間弱。EMBAの授業が3時間×3コマ×5日間×16週 = 720時間。授業の予習や課題の論文作成が、3時間 × 30日間 × 21ヶ月 = 1,900時間 ということで約4,000時間になります。 - 精神的な大変さ – EMBAの方が大変
私の場合はEMBAの方がはるかに大変でした。まずは、語学というのが会計士の受験科目のようにかけた時間と点数が比例し辛く、IELTSの6.5から7.5にかけてが完全に壁にぶつかってしまいました。この壁を打破するために、色々と手は尽くしたのですが、最終的にはロンドンのEnglish HouseのIELTSコースを受講して、壁を突破することができました。また、EMBAの授業自体も、最初のうちはディスカッションやグループワークに全くついていけなかったり、山のような課題の多さに、会計士の受験時代よりも相当にストレスは大きかったです。いま振り返っても、よくあの時期を乗り越えられたな、と。会計士の場合も、授業についていけないことはもちろんあったのですが、基本的には復習段階では消化できていたので、そこも大きく違いました。 - 肉体的な大変さ – 圧倒的にEMBAの方が大変
こちらは、海外のEMBAを通学する方しかあまり関係ないですが、オックスフォードまでの毎回の渡航や時差など、フィジカル的な負担は会計士試験と較べものになりませんでした。会計試験の勉強で最もハードな時期は、朝5:30起きで朝の答練を専門学校で受けて、大学の必修授業に午前中出席、午後はまた専門学校に戻る。そして、午後の答練に備えて電車の中で勉強、夜の授業は21:30に終了といったスケジュールでしたが、イギリスの毎月の通学に比べれば、身体の負担という点でも遥かに楽でした。勉強のみに集中できた、というのも大きかったと思います。