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今回のmodule2の授業は実質的には、この2つのみから構成されていました。そのうち2/3はAnalyticsだったので、ほぼ統計学がメインのmoduleに。 続きを読む
今回のmodule2の授業は実質的には、この2つのみから構成されていました。そのうち2/3はAnalyticsだったので、ほぼ統計学がメインのmoduleに。 続きを読む
その1が長くなってしまったので、
後半の以下3つについては、こちらで簡単に触れたいと思います。
今回、授業の中で最も時間を割いたのがこのAnalyticsでした。金曜日は3h × 3コマが統計額の授業に当てられていたのですが、もう少し科目分散したほうが、生徒も集中出来るのかなと、個人的には思いました。内容としては、分散や相関係数など基礎的な数学の確認から開始。この時点で、脱落しかかっている生徒もいて、数学のバックグラウンドが若干でもある人と、全くない人との差がいきなり歴然と現れる状況に。EMBAは実務経験でGMATをwaiverすることも可能なので、そういった形で入学すると、このような場面で苦労するのかも知れません。
その後は、サンプルによるエラーやT-stat、標準偏差など統計学の初歩中の初歩について、先生が丁寧に解説を。教授自体、Actorのように役を演じているような感じで授業が進んで行き、リアクション一つとっても計算されているような感じがして、数学嫌いな人にも飽きさせないような形で、授業は進んでいきました。
一週間の授業のなかで、唯一、苦労なくついて行くことが出来たのが、この授業だったので個人的にはストレスが少なく、とは言え、統計の基礎知識の復習やエクセルでの統計ツールの使用方法など、得ることも多く充実していました。さすがに、9時間のうち、ラスト1時間ほどは、ぐったりしていましたが、とりあえず授業自体は理解できたので、帰国後に復習をして定着させます。
Entrepreneurshipは最も力を入れている科目の一つになります。それは、他の科目が全て0.5単位or 1単位で構成されているのに対し、Entrepreneurshipは2単位という点からも分かります。ちなみに、EMBAは20単位のうち19単位取得しないと卒業できないので、このEntrepreneurshipで単位を落としてしまうと、自動的に卒業負荷となります。ということで、少しどきどきしながらの授業でしたが、今回はEntrepreneurshipとは何か、授業で教えられること、教えられないこと、実際のモデルケースの紹介、という形で進んでいきました。この中で、The lean start upの書籍についても触れられました。この書籍自体は、日本語でも出版されており、有名なのでご存知のかたもいると思いますが、この本で述べられている内容については、所与のものとして進んでいくそうなので、各自キャッチアップすることに。まだ、どういう形で授業が進んでいくか見えてこないので、次回以降、詳細も分かってくると思います。
最後にGlobal rules of the gameについて。これは二人の教授が携わっており、そのうちの一人は日本人の教授でした。EMBA programでは、インドモジュールと中国モジュールという海外モジュールが2つあり、その授業についての説明でした。Ruleの必要性、そのルールにおける政府の役割について、などが授業にて説明されました。また、インドでの製薬会社の治験が活発化している状況について、政府・企業・ロビー活動などの役割に分かれて、治験における事件が発生してから、謝罪会見、ロビー活動、取材、国際的な新たなルールの制定などを、各チームがそれぞれの役割に分かれて、ケースを実際に進めてみることに。とは言え、各チームそれぞれ別々の課題資料が与えられ、かつその分量も多くそれを理解するのに時間がかかり、授業の後半は教室内で混乱が起きており、若干カオスな状況になっていました。とは言え、このプログラムのメインは、あくまでインド・中国での授業になるので、今日のプログラムは簡単な紹介程度の内容でした。
1週目のmodule終わるころに、2週目の事前課題が発表されたのですが、相変わらずボリュームが多く帰国後も毎日課題に追われることに。ケーススタディ4つ分、統計の教科書約70ページ、授業のスライド(約150ページ分) & Excelの統計ツールの使い方確認、論文の書き方(120ページほど)が課題でした。加えて、ディスカッション力のなさをmodule中に痛感したので、上記に加えてディスカッションの練習も毎日実施することに。
2nd module がまた始まりますが、今回は予習・復習も念入りに実施し少し自信を持って臨めそうなので、ディスカッションに積極的に参加する、というのを今回のモジュールの目標に。もちろん、内容を理解したうえで、という条件付きにはなりますが。
今日はOxfordのExecutive MBAの授業内容について少し触れたいと思います。
1st moduleはオリエンテーション的な位置づけてもあることから、いわゆる導入部分的な意味合いの授業も多く、プログラム始まる前は意外といけるかも?と、なぜか若干楽観的だったのですが、1日目に早々にその甘い期待は打砕かれることになりました。。 続きを読む
EMBAの事前課題とともに、時間を要したものとして入学準備手続きがあったので、もし参考になれば、と思い今回はEMBAの入学準備手続きについて。
具体的には、以下の書類を提出&準備しました。
1. Financial Declaration form
2. Employer form
3. College Preference
4. University Card form
5. Student profile用の写真
6. Visa用のSupport letter
7. Medical check sheet
8. Depositの支払い
Financial Declaration formは、授業料などの支払いに十分な資力があることについての宣誓書兼、Offer Letterの受け入れを証するものになります。この宣誓書については、Evidenceの添付も求められており、残高証明書も併せて提出しました。親族からの資金援助の際にも、サイン入りのサポートレター+その親族のBank Statementまで要求されており、かなり厳しい要件になっていました。私の場合、Declaration form提出の際には、自己資金のみではフルでカバー出来ていなかったので、実はこれが一番苦労して、かつ時間がかかった箇所でした。結局Dueも延ばしてもらい、最終的には合格取消の1週間前までと、綱渡りの状況で受験及び合格プロセスの中で一番反省しているところです。
Employer formはEMBAならではの書類かと思います。EMBAは勤務しながら通学するのが前提なので、勤務先の理解が必ず必要になります。仕事の都合で通学が難しくなるのを防ぐため、合格者が通学することについて会社として認めること、また最大限のサポートをすることについて、会社の代表者のサイン、及びメンターの設定を求めたものです。こちらも、日本の会社ではなかなかサインしてくれることろは少ないかもしれません。
College Preferenceについては、私の通っている学校はcollege制を敷いているので、希望を記載するものになります。もちろん、学校から各カレッジの内容が簡潔に記載されたガイドブックも送られてきたのですが、college数が非常に多いのと、違いや特色が今一つ日本から分かり辛く、Admissionのかたや、在校生のかたに色々と話を聞いたうえで、最終的に決めました。全てのカレッジが選択可能な訳ではないので、運の要素もかなりありますので、そこまで神経質にならなくても良いかとは思います。
Visaについては、少し長くなるので別記事で詳細を記載しますが、Visa申請の際に学校のサポートレターが必要になるのですが、これは学校も慣れているので、Request出せばすぐに原本を送付してくれます。
Medical Checkについては、今までの病歴や予防接種を全て記載するのですが、予防接種にかかる単語が全く分からずに、辞書と格闘しながら記載をしていました。本当に正しい内容で送れているか、少し自信がないのですが、今のところ、エラーで引っかかったという連絡はないので、とりあえずは手続きは進んでいると思います。
提出&準備したしたものは、上記のみなのですが、それぞれ、ものすごいボリュームの規定集やガイドブックがあり、それを読むのも非常に時間がかかりました。入学準備についても、それなえりの時間を割かれることになるのは、頭の片隅に入れて置いたが良いと思います。
先日、EMBAの事前課題について記載しましたが、その中でEMBAの課題図書については別途、と記載していましたので、この記事で紹介します。
以下が、EMBA課題図書リストの抜粋です。著作権の関係があるので、内容自体をアップロードすることが出来ないので、リストのみ記載させて頂きます。
Module 1 Pre-Reading
・Thinking, Fast and Slow – Daniel Kahneman
・Gans, Murray, and Stern (2014), ‘Entrepreneurs need stategy’, Working Paper.
・Blank, S. (2013) ‘Why the Lean Start-Up Changes Everything’, Harvard Business Review, 91(5): 63-72
・Howard, P. J. & Howard J. M. (1995), ‘Buddy, Can You Paradigm?’ Training & Development, Vol.49(9), pp.28-34
・Toegel, G. & Barsoux, J-L. (2012), ‘How to Become a Better Leader’, MIT Sloan Management Review, Vol.53(3), pp.51-60
・Analytics pre-arrival preparation workbook.
このうち、一番上の課題図書のみが、書籍でありAmazonでも販売されているので、今でも入手可能です。
有名な書籍であり和訳も出ているようなので(恥ずかしながら、私はこの課題図書で初めて著者と著作について知りましたが、、)、少し見てみたいという方は、本屋で手に取って見てみるのも良いかもしれません。
内容については、行動経済学に関する、様々な実験やそこから得た結論など長年の研究結果が、惜しみなく記載されており、非常に読み応えのある内容になっています。いかに、人が簡単にバイアスにかかり易いか、というのが様々な実験から判明する形になっています。一つだけ研究について紹介すると、痛みについての観察で、短期間だが痛みの強い場合と、痛みの持続期間は前者より長いが、痛みは少し和らぐ場合、どちらが患者にとって悪印象に残るか、というものがありました。この観察結果について、Peak-end rule とDuration neglectという考え方を用いて、前者の方が、患者にとって悪印象として残ることが説明されています。私の予想と真反対の結果だったので、印象的な内容でした。
著者の言葉で、一番心に残ったのは、本書の最後にそのようなバイアスにかからないようにするにはどうしたら良いか、という問いに対して、カテゴリに区分して各バイアスの内容を知っているのが重要、という記述があり、なるほど、と。この説明として、医療の病気名を例として挙げており、病に名前を付けることによって、この病気はこういう症状、というのが区別でき対処が出来るのと同じように、バイアスも種類と名前を覚えておくことで、対処が出来る、ということでした。
非常にボリュームが多く、かつ最初は抽象的な概念の説明があり、なかなか取っつきづらい書籍ではあるのですが、第2部辺りから、具体的な実験の話などが増えてきて、少し理解しやすくなるかと思います。また、最後にAppendixとして付録がA, Bとして含まれているのですが、こちら原書では本文よりもさらに文字が細かく、大部分の方が読み飛ばしていると思いますが、各バイアスについて、非常に簡潔に書かれているので、ぜひ購入されたかたは、最後のApendixも読んでみることをお勧めします。
今日はEMBAの事前課題について。
MBAやEMBAは事前課題が多く、大変だということは色々な方から聞いていたのですが、実際どの程度大変か、を具体的に記載しているブログは少なかったので、EMBAの事前課題について内容を少し書いてみたいと思います。
私の通うEMBAの、初回授業までの事前課題としては、
1. 数学の問題集(難易度としてはGMAT+アルファ)
2. 事前に読むべき書籍及び記事
3. 学校の公開用プロフィールの作成
4. チーム分けに使用する性格診断テスト提出
の4つがありました。
1.については、基礎数学力の育成のためのテキスト、問題集及び解答から構成されています。内容としては基本的にはGMATと同じ程度ですが、EMBAの授業についていけるように、というのが目的のため、一部、共分散や分散、正味現在価値の算定なども含まれているので、その点はGMATの勉強のみではカバーはできていないと思います。GMATの勉強していれば半分くらいは理解できるので、最初から問題集の部分を解いて、分からないところや誤ったところだけ、テキスト部分を読む、という形にして、こちらに割く時間を最小限にするようにしました。この内容が全く分からないようであれば、ちょっと授業についていくのは厳しいかもしれません。公認会計試験で、経営学を選択されている方であれば、英単語さえ覚えれば、内容的には問題なく理解できると思います。この問題集の内容の詳細について興味がある方は、別途メールでお問合せ下さい。
2.については、本1冊(約450ページ)と記事4つ(一つ15ページ程度)が課題としてupされました。フルタイムで勉強に専念できる環境であれば、恐らくそこまでボリュームとしても多くないと思うのですが、働きながら、事前課題発表から授業までの約1か月の期間で、というのは私の場合は非常に大変でした。ちょうど仕事が繁忙期とも重なっていたこともあり、週末はほとんどこの事前課題と入学準備手続きに費やしていた気がします。正直、この期間は忙しすぎてあまり記憶がなく。。ただ、唯一幸運だったのは、一番ボリュームの大きかった書籍の課題が、会計士受験時代の経営学で勉強した、行動経済学についてのものであり、基礎知識については以前勉強したことがあったのと、この分野はかなり好きだったので、書籍についても取り組みやすかったのは良かったです。こちらについては、別記事で詳細に記載しようと思います。
3.は、実はEMBAやMBAは生徒のプロフィールをHPなどで公表していることが多いです。そのプロフィールについて、私の学校の場合は事前に提出を求められました。内容としては、ResumeやEssayですでに書いていることをまとめる、というだけなのですが、一般に公表される、となるとどの程度サマリーして書くか、や一般化して書くか、については結構悩みました。Essayのように細かく書きすぎると、規定スペースで収まりきらないのと、場合によっては守秘義務にかかってくる可能性も有りうるからです。自分の場合は、時間のある時に少しづつ進めていましたが、結局2週間くらいはかかりました。あまり基本的な文法ミスや単語ミスが、全世界向けのプロフィールに載ってしまうのはさすがに恥ずかしいので、知り合いの方に、最後に簡単な英文チェックはしてもらいました。
4つ目はいわゆる性格診断テストなのですが、日本のように簡易版をイメージしていたのですが、実はフルセットのものであり合計250問から構成されておりかなり本格的なものでした。説明書には最も早い人で45分くらいで終わるが、平均は1時間なので、最低1時間は回答時間として用意しておくこと、とありましたが、実際に回答してみると、軽く1時間半は経過してしまいました。単語の難易度が非常に高く、かつ前後の文脈から単語の意味が判断出来ないことが多く、止む無く調べながら進めていたのが主な原因です。ちなみに、この性格診断テスト、何に使用するかというと、ディスカッションやグループワークのためにチーム分けの必要があるのですが、そのチーム分けのために使用すると記載がありました。例えば、議論を主導することが得意なメンバーばかりが集まると、うまくグループワークがまとまらないので、調整役なども配置する、というような形で使うようです。なお、このテストに関する記事によれば、信頼性は80%以上ということなので、各チームともある程度バランスのとれたメンバー構成になるのではないか、と今から想像しています。
こう書いてみると、授業開始までにやることは色々とあるのですが、これ以外に様々な入学準備資料の提出が別途あり、そちらについては、別の記事で書こうと思います。
今日はMBAの志望校選びについて。
MBAの志望校選びは、もちろん人によって様々だと思いますし、正解というのはないと思うのですが、私が志望校を探した際の、ポイントについて記載したいと思います。
ポイントとしては、
1. 国内MBAか海外MBAか
MBA志望校を決めるときに、一番最初に考えるべきポイントです。なぜなら、国内のMBAを目指すか、海外MBAを目指すかで、その後の出願準備作業のボリュームや内容が全く異なるからです。これは、どちらがいい、ということではなく、それぞれ目指される方の目的が何か、というところによると思います。
例えば、将来的にも英語を使う機会が少ない日系企業に今後も勤めたい、と考えているのであれば、無理に海外のMBAを目指す必要はないと思いますし、授業が日本語のところを選べば、非常に負担は軽くなると思います。また、国内のMBAは日本人の生徒がほとんどだと思いますので、国内でのネットワークを作る、という点でもメリットはあります。
一方、外資系へのキャリアチェンジを目指す場合や、将来海外での勤務ということを考えているのであれば、海外MBAの方がいいかもしれません。海外MBAの場合は、日本人は極端な少数派になるため、多様性や文化の違い、といったことも学ぶことができますし、MBAのプログラム自体も、海外発でありヨーロッパやアメリカの方が歴史、という点でもプログラムの知名度でも圧倒しています。残念ながら、海外のポジションに応募する際に、日本のMBAの学校名を履歴書に記載しても、知らない可能性が非常に高いです。
2. アメリカかヨーロッパか
アメリカとヨーロッパでも、かなり違いがあります。まずは、多様性の面でいうと、アメリカのビジネススクールは、ほとんどがアメリカ在住の生徒で占められているので、純粋に各国から来ている生徒はそこまで多くはないのですが、ヨーロッパのスクールは実際に各国から、数多くのかたが来ているので、ヨーロッパの方が優れていると言えます。ただ、1.でも述べたとおり、アメリカ出身のかたが多いというのは、アメリカで就職やネットワークづくりを考えている方にとっては、メリットに働きます。
また、プログラム期間についても違いがあります。ヨーロッパはLBSなどの一部を除き、基本的には1年のプログラムとなっていますが、アメリカのプログラムは一般的に2年となっており、この点についても大きな違いとなります。
3. ランキング
MBAの志望校を決める一つの要素として、ランキングも挙げられると思います。ランキングについては、別の記事で詳細を書いているので、ここでは割愛しますが、Financial times やThe economistのランキングなどをもとにされるかたが多いように思います。
4. Schoolとのfit感
これは、色々な合格者のかたが合格体験記でも書かれていますが、やはりMBA schoolとのFit感というのは重要です。大学受験の時にも、オープンキャンパスに行ってみたら、イメージと違っていていまいちだった、という経験はないでしょうか。MBAの場合はFull-timeであり、学校が生活の一部になっているので、実際に行ってみて、あっ違うかも。。。と思ってもなかなか取返しが厳しいと思います。このような事態を避けるためには、ホームページのみではなく、志望校が開催する学校説明会には必ず参加し、出来ればスクールビジットを強くお勧めします。もちろん、金銭的にも安くないので難しいのも良く理解できますが、MBA学費・生活費のファイナンスがある程度目処が付いているのであれば、この一回分はぜひ組み込んでほしいと思います。
上記で、ポイントを4つ挙げましたが、実際に私の場合を例にとってみると、MBAを初めて考えたのは今から5年前でした。このときは、イギリスでぜひ勉強したい、という思いと、ゆくゆくは海外で勤務したいという思いがあり、上位の志望校自体はその当時から決まっており、上から順にOxford, Cambridge, London business schoolでした。MBAのことを良くご存じのかたからすると、これ志望校順逆じゃないのか?という疑問もあるかと思いますし、実際、逆の順位のかたの方が多いと思います。ただ、実際にOxfordのビジネススクールに見学に行き、在校生や事務のかたと話したりしていくなかで、ぜひこの環境で勉強したい、と強く感じて第一志望は早々に決まりました。ただ、最終的には年齢や職歴も考えて、MBAからEMBAへと変更したので、その点については、また回を改めて記載したいと思います。
恐らくEMBA, MBAを目指されてる方では、ランキングより合格率の方が気になる、という方も多いと思います。私も、志望校をある程度決めたあとに、次に気になったのは合格率でした。日本の大学受験や資格試験の勉強をしていた時の、悪い癖なのですが、出来るだけ合格率が低い方が、評価も高いし、合格した際に、自分にとっても自信になるのでは?という思いがありました。
ただ、このEMBAの合格率、私が調べたスクールの中で公表しているところはありませんでした。LBS, Oxford, HEC, Cambridgeとも同じ状況でした。MBAだと、公表している学校もかなりあるのですが、EMBAだとほとんど皆無です。ここからは想像になるのですが、恐らく合格率自体は、MBAと比べるとそこまで低くないのではないかと思います。ただ、これを公表してしまうと、私のように合格率で学校の良し悪しを考える受験生からは、敬遠されることになってしまうので、あえて非公表にしていると考えられます。とは言え、これが即入学が簡単だということを意味しているかというと、そんなことはなく、合格率がたとえ低くないとしても、そもそもEMBAの場合は、出願の段階で職歴・管理職経験に、さらに英語とGMATスコアを要求しているので、そもそも最初のハードルが相当高く設定されています。そのため、結果的に、出願者が減り合格率が上昇していると推測できます。
いくつかのスクールのAdmissionにも、実際にEMBAの合格率を聞いたのですが、学校として合格率は公表していない、との回答のみで結局合格率は教えてもらうことは出来ませんでした。ただ、間接的に推測することはでき、例えばOxfordの場合は、graduate全体で24,000名中、合格者5,200名とのことなので、
https://www.ox.ac.uk/about/facts-and-figures?wssl=1
それよりは合格率高いとは思います。この数値を高いと取るか、低いと取るか判断が難しいところですが、一点日本人にとっては朗報があります。それは、特に欧州系の学校に当てはまるのですが、ほぼ全ての学校でDiversity(多様性)を推しています。ただ、日本人でEMBAのプログラムを目指す方は、MBAに比べるとまだまだ少なく、クラスにおける日本人の比率が非常に少ないかゼロということも、多い状況です。そのため、diversityの観点から、日本人というnationalityで他の国の受験生より優位に立てると思います。
もし、EMBAを目指す、という決意をしたのであれば、合格率を気にするよりも出願条件を満たす、という方が重要なので、まずはそこに注力して下さい。逆に、出願条件を満たしてれば、その時点で相当合格率は高まると思います。
EMBAもMBAと同じように第三者機関によって、ランキングされており公表されています。
EMBA, MBA目指されているかたは、ぜひ一度Economist 及び Financial Timesが発表しているランキングは見ておかれるといいと思います。私が、一番最初にランキング見た時に一番驚いたのが、日本のEMBA, MBAが上位に一校もランクインされていなかったという点です。University Rankingでは東大などが入ってきていますが、EMBAやMBAとなると、まだまだ世界レベルに達するには、壁があるのかもしれません。また、面白いのが、日本の場合には大学入試などを見ても分かるとおり、偏差値が一番重要な指標になっているのですが、EMBA, MBAランキングでは、偏差値はあまり重視されていません。
そんな中、EMBAはMBAにくらべ、特に日本では知名度が圧倒的に低い為、出来るだけランキングが高く、スクールとしての知名度も高いところから、まずは候補としてピックアップしました。ただ、ここで一点問題があり、EMBAの場合には、複数のビジネススクールが共同でプログラムを実施しているジョイント形式のプログラムと、単独のスクールで実施している単独プログラムがあり、ジョイントプログラムはその性質上、internationalの得点が非常に高くなるので、相対的に順位がくなります(上位5校のFT ranking見るとより明らか)。純粋にランキングだけをみると、圧倒的にジョイントプログラムなのですが、私の場合はイギリスのスクールに行きたかったのと、出来るだけ一つの学校でじっくり学びたい、という思いがあり、単独のプログラムを最終的には選びました。
EMBA, MBAランキングについては、それぞれの発表している雑誌によって、重視している項目が異なるので、その点は、注意しながら見て頂くといいかと思います。たとえば、卒業後の給与の上昇率に、最もウェイトを置くのか、あるいは生徒によるプログラムの評価、に最もウェイトを置くのか、で当然ランキングは異なります。しかしながら、一般的にFinancial TimesとEconomistは参考にされることが多いのはEMBA, MBAランキングであり、また各スクールのホームページにも必ずこのランキングについて記載があるので、最初に見ておくことをお勧めしています。
今回はMBAの大手予備校の長所・短所について。
MBA大手予備校の長所としては、真っ先に挙げられるのが、利用者が多いので、志望校が同じ方も見つけやすく、ネットワーク作りに役に立つと思います。MBAの勉強は、どうしても孤独な状況になりがちであり、また、会社から公的に応援されるような環境の方は極めて少ないと思います。そのため、なかなか大変さを共有できる場面が少なく、場合によっては家族にもなかなか理解されない、というケースも良く聞きます。このような中で、MBA大手予備校で同じ目標に向かっているなか、励ましあえる環境というのは非常に貴重になりますし、大きな長所になります。また、別の長所としては大手予備校ですと、多くの受験生が通っているから、という安心感もあるかと思います。
一方、MBAの大手予備校の短所としては、性質止むを得ないのですが、どのカウンセラーや講師でも同じ受講料になります。そのため、予備校内でのサービスの満足度が高いカウンセラーや講師であればいいのですが、そのカウンセラーがすでに満席で、別のカウンセラーにしないといけず、、という場合には、予備校の受講料も高額にも関わらず、満足度も低いという状況になってしまいます。極端に言えば、業界のカリスマと呼ばれるカウンセラーと、日本人の留学経験もない、通常のキャリアカウンセリングの方が、同じ単価になっていたりします。実際に、私がMBA大手の某予備校を受講していた際にも、予約したいカウンセラーが半年前からすでに受付停止していたりと、苦労も多かったので、この短所については、何とかうまい対応が出来ないものか、と当時は強く思いました。また、もう一つのMBA大手予備校の短所としては、大手だと生徒数が多すぎるからか、各生徒の提出物の管理が全くできておらず、カウンセラーからの回答が、期限に遅れることも頻繁にあり、私のほうでカウンセラーの管理までしなければならず、逆に時間がかかってしまったということもありました。サービスである以上、よほどの突発事象ならいざ知らず、恒常的に遅れる、というのはさすがに基本的なサービスとして、成立していないと言わざるを得ませんし、短所としては決定的な点ではありました。
上記のような経験から、個々の生徒の状況まで気を配れる範囲内で、きめ細やかなサービスが提供できたら、受験生のかたも試験や出願準備に専念できて、上記の短所もカバーでき、お互いにwin-winになるのではないかと考え、当サービス開始に至りました。
いま大手予備校でカウンセリングを受けられて、出願スケジュール等に無理がないか、不安があるかたはぜひお問い合わせください。