最近ロンドンを取り上げることが多かったので、またEMBAの授業の話題に戻します。今回は、全21か月の中で一番授業のコマ数が多い回になり、通常は12-15コマなのですが何と18コマかつ3つの講座を。一つ目がFintechであり、こちらはOxfordではなくロンドンで実施され、場所もRunway East Mooregateという会議室のような場所を借りて行われました。
Fintechは教授Nir Vulkanだったのですが、まだ分野として新しすぎるためかReading listも話題が散らばっており、非常に分かりづらく、事前の予習段階ではあまり自分の中では整理が出来ませんでした。授業の進め方も、普段とは全く異なり、Fintechの色々な企業のゲストスピーカーを呼び、最新のトレンド、企業の現在及び将来、などをテーマにスピーチがされ、その後ディスカッションという形式でした。そのため、多方面からの内容を聞くことが出来たのですが、体系的に上手く消化することは出来ず、若干消化不良でした。ただ、イギリスが制度含めて、フィンテックやスタートアップを推し進める方針を強力に押し出している、ということは各スピーカーが話しており、金融大国イギリス(特にロンドンのシティ)を垣間見た感じがしました。
そういう意味では、金融の中心は間違いなく、ロンドンのシティになるので(オックスフォードではなく)、ロンドンのシティ近郊で授業が行われたというのは、雰囲気を肌で感じることを含めて良かったと思います。
ただ、クラスメートには金融出身もおり、彼らにとっては授業内容が表層的であり、もっとブロックチェーンの具体的な中身や企業ビジネスへの適用のしかた、を学びたかったというフィードバックもありました。OxfordにはオンラインのFintechのプログラムがあり、より深く学びたい方は、そちらを教授も勧めていました。参考までに、リンク先も掲載しておきます。
https://www.sbs.ox.ac.uk/programmes/execed/oxford-fintech-programme
Fintechは記事や各種レポートなどのReading Listはあったものの、推薦テキストはない、とのことだったので、とりあえず体系的にフィンテックとは何か、を知りたかったので以下の”文系のためのフィンテック大全”だけは、事前に読んでから参加しました。確かに、この本を読めば、基本的な各ゲストスピーカーの話にはついていけたので、フィンテックの言葉は聞いたことあるけど、、、といった初級者向けにはお勧めです。