Module6は、Technology of management、Strategy Part2 (戦略論) 、Marketing Part1の3つの授業が行われました。最初は、Technology of management。
一回目は、各種プロセスの記述方法について2つがピックアップされました。一つ目は、Process Flow Mappingであり、二つ目はIDEF0という方法。前者は内部統制の検証の際にフローチャート作成するときと、ほぼ同じ記号を用いてのプロセス記述であったため、馴染みやすくJ SOXの導入の際に、ゼロからExcel やVisioでフローチャート書いたときの事を思い出しました。
一方、後者のIDEF0というのは初めての概念。教授はプロセス分析としては、この方法を勧めていました。中央にプロセスのボックスを置き、それを中心にInput, Output, Control, Resourcesと4つに分けて記載し、Inputされたものがどういうプロセスを経てOutputになるのかを示したものになります。このIDEF0は一番簡潔な形なので、これをさらに細分化したものがIDEF1になります。
加えて、ボトルネックの重要性についても説明。ボトルネックがある限り、他の工程をいくら改善しても工程全体としては、全く改善しない点を強調していました。ボトルネックの考え方自体は、管理会計でもすでに学んでいるので、ここも特に問題はなく終了。面白かったのは、プロセス説明の様々な場面で、トヨタのケースが取り上げられていたことであり、洗練されたプロセスが構築されている企業の一つ、としてビジネススクールでは認識されているようです。この辺り詳しいクラスメートがおり、色々と聞かれたものの答えられない部分もあり、せめて日本企業のケースの時は、リーディングリスト以外にも関連個所については、もう少し追加の準備をしてから臨もうかなと、少し反省しました。今回は、テクノロジーの側面はあまりなく、プロセス管理方法に焦点があてられたプログラムになっていました。
Strategy Part2 (戦略論) は講師が前回から引き続きProf Thomas Powell。後半は、より実践的なモデルであるポーターのFive Forces, SWOT Analysis, PESTEL分析, Profit poolといったを使用して、実際に企業や業界分析をする際の手法を学びました(全て典型論点と言えば典型論点ですが)。加えて、企業戦略としては、関連多角化・非関連多角化、合併などについても触れられていました。今回は、グループディスカッション、パワーポイントのスライド作りを45分間で行い、その後プレゼンテーションで各班が発表という形式が3回組み込まれており、講義と相まってかなりハードなプログラムになっていましたが、各モデルをどのように使用するのか、というのがある程度明確になったので、その意味では非常に良かったのと、最終のAssignmentもこの授業中の課題をさらに掘り下げたものであり、関連付けられていたので、最後の課題と併せて良くまとまった授業だったなという感想です。周りの生徒の意見を聞いても、かなり評価は高くmodule6までの中では、Leadership fundamentalsのTim Morris, Analyticsの James Taylorと並んでのベスト教授の1人に挙がってきていました。
そして、最後はMarketing Part1について。教授はDr Kunal Basu。テキスト自体はKotler, Armstrong, Harris and Piercy’s Principles of Marketing 7th European editionが事前に配布されていました。このテキスト自体は、マーケティングのテキストの中では最も有名なものの一つに挙げられるものになると思いますし、直接この版の和訳にはないのですが、前の版の内容+日本用に修正したものが、日本語版で出版されているのでエッセンスはこの本でも分かりますが、出版から少し時間が経っており、最新版で追加されたところは、もちろん全くないのでその点は他の書籍でカバーする必要があります。
ただ、授業では全くこちらのテキストは使用せずで、デル及びランドローバーのケーススタディのクラスディスカッション及びそのケースに関する解説がメインで進んでいきました。確かに左記の二つのケーススタディについては理解できたのですが、他のケースや実務でも使える形でのもう少し普遍的な点な形での知識(理論)についても触れられていたら、さらに良かったなと思いました。そこは、教科書で各自フォロー、ということなのかも知れません。
コンセプトとしては、戦略的なマーケティングの考え方については以下6つの視点があり、それぞれを詳細に説明していく感じでした。
- Reflective
- Worldly
- Analytical
- Responsive
- Collaborative