先日、ファイナンシャルタイムズの2018 EMBAランキングが発表されたので、今回はそちらについて解説をしていこうと思います。
まずはランキングのリンク先について
http://rankings.ft.com/businessschoolrankings/executive-mba-ranking-2018
何よりも衝撃的であったのが、母校Oxford のランキングが大幅に下落しており、UK内1位であった昨年から一気に、UK内2位にランクダウンしました。しかもWarwickが直ぐ下にランクしており、Warwickの勢いからすると来年抜かれてしまう可能性もあり得る状況です。
ただ、ランキング上位校でのここまでの大幅なダウンはEMBAのランキングでは珍しいので、一体何が原因なのか、項目ごとに詳細分析してみることに。
特に目立つのはSalary Increase とCareer progress のランキングの下落であり、それぞれ12ランク、18ランクダウンしています。
(Source : FT Executive MBA ranking 2018)
OxfordのフルタイムMBAでは、昔からこの事実は比較的知られており(特に前者の給与上昇率)、入学難易度や知名度と比較するとMBAランキングではかなり下位に位置づけられています。原因として良く言われていたのが、Oxfordは社会企業家を目指す学生が他のビジネスクールに比べて多く、彼らは給与よりやりがいやミッションを重視しているので、Salaryのウェイトが高いMBAランキングでは下位になる、というものでした。
確かにOxford EMBAでも、社会企業家はクラスメートにいたのですが、大多数の生徒が、基本的には今の会社でステップアップを目指す、という選択をしていました(プログラム終了して3ヶ月の時点では、この傾向は引き続き)。そのような状況にも関わらず、上記のようにSalary Increase とCareer progressが減少している、ということはキャリアアップの機会としてOxford EMBAを目指す生徒が減少している可能性もあるため、学校としても対策が求められている、というメッセージにも見えます。