サヴィルローのスーツ

サヴィルローは、日本語の背広の語源ともなっている、ロンドンのスーツの有名仕立て屋が立ち並ぶ通りになります。イギリス滞在中にこれだけは絶対にやっておきたい、というのが一つあり、それがこのスーツをサヴィルローのお店で仕立てることでした。とは言え、フルビスポーク(型紙から作成)で作ろうとするとHenry Pooleで£4959.60 (約75万)、Huntsmanで£5,250 (3月末時点)と庶民にはとても手が届かない値段なので、それは早々に諦めてMade to measureにすることにしました。Made to measureというのは、Huntsmanの場合はヘッドカッターが作成した型紙を使用して、それを元にスーツを作成するというものであり、型紙の作成の工程が省かれることになります。日本では、一般的にパターンオーダーと呼ばれており、麻布テーラーも基本的にはこの形になります。

色々と調べた中で、伝統と格式と知名度を考えて最終的にはHuntsmanにしました。Huntsmanは通常の既製服に少し乗せたくらいの値段でMade to measureを行ってくれるのでそういう意味では、良心的?とも言えるかもしれません。

事前に予約してから当日訪れたのですが、Mickael KorauschというSenior Client Managerが担当してくれ、生地の選択から測定までを行ってくれました。パターンオーダーだと、測定も早いのかと思ったのですが、さすがにそんな事はなく、測定だけでなく着心地やシルエットに相当拘っており何度も何度も微調整しながら進み結局、終わってみたら2時間弱かかっていました。この時使用した試着室は、普段はフルビスポークで使用している、キングスマンの映画の舞台にもなった部屋なのですが、この日は偶然空いていたようで、そこを使用させてもらいました。

2か月後にフィッティングで、その後1ヵ月で完成ということで、まだ暫く完成まではありますがそれを楽しみに、残りの期間も頑張ろうと思います。

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