今日はEMBAの事前課題について。
MBAやEMBAは事前課題が多く、大変だということは色々な方から聞いていたのですが、実際どの程度大変か、を具体的に記載しているブログは少なかったので、EMBAの事前課題について内容を少し書いてみたいと思います。
私の通うEMBAの、初回授業までの事前課題としては、
1. 数学の問題集(難易度としてはGMAT+アルファ)
2. 事前に読むべき書籍及び記事
3. 学校の公開用プロフィールの作成
4. チーム分けに使用する性格診断テスト提出
の4つがありました。
1.については、基礎数学力の育成のためのテキスト、問題集及び解答から構成されています。内容としては基本的にはGMATと同じ程度ですが、EMBAの授業についていけるように、というのが目的のため、一部、共分散や分散、正味現在価値の算定なども含まれているので、その点はGMATの勉強のみではカバーはできていないと思います。GMATの勉強していれば半分くらいは理解できるので、最初から問題集の部分を解いて、分からないところや誤ったところだけ、テキスト部分を読む、という形にして、こちらに割く時間を最小限にするようにしました。この内容が全く分からないようであれば、ちょっと授業についていくのは厳しいかもしれません。公認会計試験で、経営学を選択されている方であれば、英単語さえ覚えれば、内容的には問題なく理解できると思います。この問題集の内容の詳細について興味がある方は、別途メールでお問合せ下さい。
2.については、本1冊(約450ページ)と記事4つ(一つ15ページ程度)が課題としてupされました。フルタイムで勉強に専念できる環境であれば、恐らくそこまでボリュームとしても多くないと思うのですが、働きながら、事前課題発表から授業までの約1か月の期間で、というのは私の場合は非常に大変でした。ちょうど仕事が繁忙期とも重なっていたこともあり、週末はほとんどこの事前課題と入学準備手続きに費やしていた気がします。正直、この期間は忙しすぎてあまり記憶がなく。。ただ、唯一幸運だったのは、一番ボリュームの大きかった書籍の課題が、会計士受験時代の経営学で勉強した、行動経済学についてのものであり、基礎知識については以前勉強したことがあったのと、この分野はかなり好きだったので、書籍についても取り組みやすかったのは良かったです。こちらについては、別記事で詳細に記載しようと思います。
3.は、実はEMBAやMBAは生徒のプロフィールをHPなどで公表していることが多いです。そのプロフィールについて、私の学校の場合は事前に提出を求められました。内容としては、ResumeやEssayですでに書いていることをまとめる、というだけなのですが、一般に公表される、となるとどの程度サマリーして書くか、や一般化して書くか、については結構悩みました。Essayのように細かく書きすぎると、規定スペースで収まりきらないのと、場合によっては守秘義務にかかってくる可能性も有りうるからです。自分の場合は、時間のある時に少しづつ進めていましたが、結局2週間くらいはかかりました。あまり基本的な文法ミスや単語ミスが、全世界向けのプロフィールに載ってしまうのはさすがに恥ずかしいので、知り合いの方に、最後に簡単な英文チェックはしてもらいました。
4つ目はいわゆる性格診断テストなのですが、日本のように簡易版をイメージしていたのですが、実はフルセットのものであり合計250問から構成されておりかなり本格的なものでした。説明書には最も早い人で45分くらいで終わるが、平均は1時間なので、最低1時間は回答時間として用意しておくこと、とありましたが、実際に回答してみると、軽く1時間半は経過してしまいました。単語の難易度が非常に高く、かつ前後の文脈から単語の意味が判断出来ないことが多く、止む無く調べながら進めていたのが主な原因です。ちなみに、この性格診断テスト、何に使用するかというと、ディスカッションやグループワークのためにチーム分けの必要があるのですが、そのチーム分けのために使用すると記載がありました。例えば、議論を主導することが得意なメンバーばかりが集まると、うまくグループワークがまとまらないので、調整役なども配置する、というような形で使うようです。なお、このテストに関する記事によれば、信頼性は80%以上ということなので、各チームともある程度バランスのとれたメンバー構成になるのではないか、と今から想像しています。
こう書いてみると、授業開始までにやることは色々とあるのですが、これ以外に様々な入学準備資料の提出が別途あり、そちらについては、別の記事で書こうと思います。