EMBA, MBAのエッセイテーマの考え方 – その1 Oxfordを例に

今回はEMBA, MBAのエッセイテーマについて、Oxfordの過去のエッセイテーマを利用して、考え方を記載していこうと思います。

Why EMBA, MBA やWhy Oxfordなどは、色々なサイトでも解説がされており、また受験者のみなさまも出願校選ぶ際に、必ず考えているので、このような典型論点、については取り上げません。

一方で、一見すると、質問の趣旨が分からないような質問や、他のビジネススクールとの差別化を図るためあえて難題を出すことがあります。そして、大体、エッセイの最終問題が、それに該当します。例えば、OxfordのEMBAでは、以下のような設問が、過去に出題されたことがあります。ちなみに、これはエッセイ3問中の、設問3でした。

Describe an aspect of your organization which could be viewed as ‘problematic’. Briefly outline three different action plans which could be implemented to deal with the issues involved, assessing the advantages and disadvantages of each. Maximum 2,000 words.

まず、私がこの設問を最初に見たときに、要求されている分量に驚きました。大体、EMBAの単位取得のための論文が2,500から4,000words程度なので、このエッセイ一つで、軽く一単位弱の論文を書く事が要求されています。

また、以下の点が、学校側の出題意図になっていると推察されます。

  1. 課題把握能力
  2. 解決策の提案能力
  3. 解決先に対するバランスの良い視点を持っているか

よって、この設問は、単に思いついたものを書けばよい、というのではなく、上記3点が求められている、という事を理解したうえで、記載していく必要があります。例えば、解決できない課題、や現実的に考えて不可能なsolution を記載すると、出願者の1.と2.に対する能力が不足しているのでは?と、学校側に判断される可能性があります。

また、2番のsolution の提案でいい案が思いついてしまうと、ついついadvantage を厚く書きすぎて、disadvantage がほとんどなく、バランスの取れたエッセイにならなくなってしまうことがあります。

思考訓練としては、非常に良い問題だと思うので、もしEMBAやMBAを考えている方で、時間がある際に、一度考えてみて下さい。

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