EMBA, MBAのエッセイテーマの考え方 – その2 LBSを例に

前回はオックスフォードEMBAのエッセイテーマを例に挙げたので、今回はLBSのEMBAエッセイテーマを例に考え方について記載してみようと思います。なお、今回のエッセイテーマは、EMBAの2021年9月入学で出題されたものになります。

LBSのEMBAエッセイは、以下2問のみです。そして2問合計でも1,000 – 1.200words とかなり少ない分量になっています。

Question 1 (Between 500 and 600 words)
Please provide a personal statement explaining how you will contribute to the experience of others on the programme, and how the Executive MBA programme will benefit you.

Question 2 (Between 500 and 600 words)
Describe what it would mean to you personally to be an alumnus of London Business School, what you believe membership of the community represents, and how you would give back to London Business School in the future.

私が入学した際のオックスフォードEMBAのエッセイが3問構成で、最終問題のみで2,000 words要求されていたところからすると(これは、当時でも、EMBAの中ではかなりエッセイ負荷が大きいスクールではありました)、隔世の感があります。

ただ、一つ明確に言えることは、5年前と比べるとEMBAのエッセイのボリュームが減少している、という点です。これは恐らく働きながら受験、という受験者の負担軽減を学校側でも考慮したもの、と推測されます。

この傾向を見て、受験を考える皆さんはどう思われますか?。分量減ってラッキー!と思う方が多数かと思いますし、私が受験生でもそう考えます。ただ、逆に言うと、この2問かつ1,200 wordsの中で、他のEMBAの出願者と差別化しないといけないということでもあり、英語での文章でのアピール力がさらに要求される、と考えるのが正しいと思います。そのうえで、それぞれの設問について解説していきます。

Question1について
こちらは、設問としては、かなりシンプルです。前段のEMBAプログラム中に他の生徒たちにどのように貢献するか、と後段のEMBAプログラムがどのような利益をあなたに与えるか、という2点から構成されています。そのため、それぞれについて明確に回答をする、というのが最低条件になります。

次に、この設問の意図は、どこにあるのでしょうか?
これはもちろん、学校側としても生徒のプログラム満足度を上げる必要があるので、生徒個人個人がが自分勝手であると、全体のプログラム満足度も下がり、結果的にEMBAスクールのランキングも下がることになります。そのため、この設問を通じて、クラス全体として見たときに、どのような役割をこの候補者が果たせるか、ということを考えています。

よって、前段に関しては、自分はこういう強みがあるので、プログラムにも貢献できます、という形で書いていくのが、一番シンプルな構成になります。もし、外資系や海外環境で働いている方は、同僚たちと自分との比較をしつつ、考えていくと、さらに説得力が増すエッセイが作成できると思います。

私であれば、今まで働いてきた海外の同僚たちと比べると、期限の順守やタスクの完成度、という点では相対的に強みと考えています。そのため。例えばEMBAのグループワークなどの際に、全体の調整役としてグループワークを期限どおりcomplete に導く点で、貢献できる、などを職場での実例をもとに書いていくと思います。

設問1のみで少し長くなってしまったので、設問2については、回を分けて別途記載します。

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