Oxford Executive MBA 授業- module10

モジュール10は先日別のブログで記載した、ワークショップから始まり、ファイナンスのペーパーテストそしてStrategy and InnovationとBehavioural Financeで構成されていました。日曜日から始まり土曜日まで授業があったため、通常より2日長いモジュールで、過去最長のmoduleとなりました。

Strategy and InnovationはMarc Ventrescaが担当。採点対象の事前提出課題があり、これは今までの授業では初めての形式でした。恐らくここのところ、事前の課題読書を読んでこない生徒が増えてきたため(アサイメントが多すぎるのが原因ですが)、その対策ではないかと生徒の間では話題になっていました。ケースとしてはアメリカの製氷事業やコダックのケースを扱いつつ、Innovationとは何か、テクノロジーによる改革とプロセスの改革、InnovationとInventionの違いなどについて、生徒とのディスカッションを中心に進んでいきました。ただ、ディスカッション中心に進んでいくと、本論から外れることも自然と多くなってしまい、ついていくのが非常に大変な授業でもありました。メインのテキストはPAUL GEROSKIのthe Evolution of New Market。

一方、Behavioural FinanceはPedro Bordaloが担当でした。Behavioural Financeと言うと、あまり馴染みがないかもしれませんが、日本語では行動経済学と訳されています。日本語訳であれば、耳にしたことある方も多いと思います。それは、2017年のノーベル経済学賞が行動経済学の大家リチャード・セイラーが受賞したからです。もちろん、トピックではあるので、授業でもリチャード・セイラーの”Nudge”理論なども取り上げられました。ただ、メインは、その前に行動経済学でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンのファスト&スローになり、プロスペクト理論(利益より損失の方が心理的に与える影響大きい)や各種のアノマリーが説明されました。

これだけだと、単に行動経済学のアノマリーやバイアスを知っただけで終わってしまいますが、最終日にグループワークで行動経済学のバイアスやアノマリーを使用して、ビジネスの実例をプレゼンするというアサイメントが課されました。この課題をとおして、1週間で学んだ内容を総復習することが出来て、”自分のものにする”という点では非常に良い機会でした。その後の個人のアサインメントは、このグループワークをさらに深めたエッセイであり、テーマは行動経済学を利用して、企業や政府に提案を行うという、考えさせる内容かつ授業の内容を理解していないと上手く構成が出来ず、かつグループワークとも密接に関連しており考えられた課題でした。

アサインメントのなかでは、マーケティング及びストラテジーと並んで、書くのが楽しかったエッセイでした。結局、日本におけるジェネリック薬品の促進、をテーマに血液型性格診断なども絡めつつ、日本特有の事情を取り上げることで、無事に論文も書きあがり、先週無事に提出できとりあえずホッと一息。日本特有のトピックを取り上げたので、恐らく他の生徒とテーマがかぶるリスクもないと思いますし、あとはスコアを待つのみです。

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