Oxford Executive MBA 授業- module11

今回はPrivate EquityとStrategy and Innovation の後半になります。前回のmoduleよりはコマ数が少なく、かつ予習もかなり時間をかけて行ったので、今回は大丈夫かなと思ったのですが、やはり考えが甘かったです。

Private EquityはLudovic PhalippouがLecturer でテキストは同じくLudovicのPrivate Equity Laid Bareを使用。いままでの授業の中で、教授本人の著書が使用されたのは初めてでした。テキストの著書紹介によると、2016年に40歳以下の最も優れたビジネススクールの教授トップ40にランクインされたようで期待しつつの授業。普通の人が外資系金融に抱くイメージに近く、性格は若干アグレッシブでしたが、一方で生徒の大半がプライベートエクイティ専門にしている訳ではないということは重々分かっているようで、スライドは初心者にも分かりやすく作成されていました。テーマとしては、以下のような感じで、テキストをほぼ一冊完了させる形で進みましたが、何といっても特徴は2回のロールプレイ。

Lesson1 Intro (ch 1) & Valuation (ch 2)
Lesson2 Debt (ch 3) & Cash (ch 4)
Lesson3 Prepare role play & Negotiations
Lesson 4 Structure (ch 7) & Fees (ch 8) & Hide (ch 10)
Lesson 5 Performance (ch 11)
Lesson 6 Prepare role play; Guest  Chris Woodhouse
Lesson 7 Morning Review session; GUEST speakers Yann
Lesson 8 Afternoon Role play, and Feedback

プライベートエクイティに初めて触れる自分には、かなりハードルの高いロールプレイであり、実際にプライベートエクイティに勤務している方がオブザーバーとなり、各チームのロールプレイを講評する方式でした。初日は、銀行 対 ファンドをそれぞれ5チームずつに分けてという形で、どのような資本構成及び条件で投資をするかというのを、実際にエクセルで指標分析、利息、キャッシュフローとPLを見つつ決め、最後に各チーム、銀行とファンドの合意結果を教授に送って終了、というものでした。ただこの問題、前提条件の予測PLが根拠薄弱なものであり、またキャッシュフローも割引かれていないなど、そもそも企業価値評価から測定し直すという時間が非常にかかる問題となっていました。時間が限られている中だったのと、プライベートエクイティで銀行とファンドのやり取りを、という事であれば、ロールプレイの問題としては、この前提条件は固定して、資本構成と条件に集中した方が、良かったのかなとも思いました。

結局、財務制限条項まで含めると、1チーム(ちなみに私たちのチームでした)しかまともな条件で銀行とファンドで合意したところがなかったようで、教授とオブザーバーからもお褒めの言葉を頂きました。私たちの組は、銀行側にもファンド側にも、実際のプライベートエクイティバックグラウンドのメンバーがおらず、むしろ下位ではないかと思っていたのでこの点は非常に以外でした。

プライベートエクイティ専門家がいたチームは、合意内容が極端に一方に有利な条件になり過ぎており、実務ではこの条件は、、、、という講評でした。

2つ目のロールプレイは、GPとLPのチームに分かれて(チームメートは上記と同じ)Limited Liability Partnership Agreementを作成する、というものでした。この契約書、実務上は200ページ近くになることもあり、専門性も極めて高く、3日間勉強したくらいでは、とてもフルには出来ないのでこのうちGPとLPの間で論点になる条項を抜き出して、その内容をネゴシエーションして最終結果を提出する、というものでした。

どちらもプライベートエクイティの実務を知るには非常に良い内容だったとは思うのですが、2つ目のロールプレイからは、より専門性が高くチームの半数以上が置いてかれ気味になってしまい、なかなか大変ではありました。

なお、最後に、日本語の初心者向けのPEの本を色々と探してみたのですが、プライベートエクイティの実務- Jカーブを越えて、は分かりやすく全体を説明してくれています。また、読み物としては、ブラックストーンが面白かったので、興味がある方はぜひ。

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