Oxford Executive MBA 授業- module12 China その1

今回は海外モジュール2つ目の、China moduleになります。昨年はIndiaで今年は、中国ということでこちらは必修科目になるので久しぶりにクラスメートが揃う形になります。私は上海は以前に1度行ったことがあるのですが、広州は初めてなので、ちょっと楽しみにしていたのですが、なによりイギリスよりはるかに近く、直行便もあり体力的にも楽、というのが一番大きいです。しかも、日本人は今のところ、短期間の観光であればVisaも不要なので、手続きも楽です。

タクシーでホテルに向かっている最中に、景色を見ていて以前に観光に行った台湾と、昨年のインドのバンガロールに何となく似ている感じがしました。今回の前半のホテルは、SUN YAT SEN KAIFENG Hotelというところで、どうも大学が運営しているようであり、ホテルを一歩出ると大勢の学生がおり、大学の雰囲気を肌で感じることが出来ます。ホテル自体は学生寮みたいな感じではなく、高級ホテルのような豪華さはありましたし、部屋自体も広かったです。

日曜日の、午後から授業はスタートで初回ということもありテーマは中国の近代経済の歴史や、オーナーシップについてState-owned と Privateの違いなど、イントロダクション的な意味合いも大きい内容となっていましたが、概略を分かりやすく説明してくれたので、個人的にはいい授業でした。

2日目の月曜日から本格的に授業も開始。Foreign Firms in Chinaというテーマで”Digging for growth in China : Volvo Construction Equipment and Shandong Lingong”というオックスフォードのケーススタディを使用し、クラスディスカッションを。こちらは、当初はVolvoの100%出資で進出しようとしたところ、結局JVでの進出になり、いまは、そのJVを解消して100%子会社にしようとしている、という背景のもとに幾つかのトピックについて議論されました。

午後は、企業visitということでCAMECOという飛行機のメンテナンス会社(中国企業)を訪問しました。飛行機のメンテナンス、というとなかなか見れない業種なので非常に興味深かったのですが、やはり実際見学しても、面白かったです。Stateの資本も入っているので、その辺りの苦労などもドイツ人のCEOの方がレクチャーをしてくれました。

3日目は、Private Firms in Chinaというテーマで、主にWensliという中国発の高級ブランド(を目指してている)会社を使用してのケーススタディでした。Wensliの目指している方向は非常に明確であり、絹製品での”中国版エルメス”というものです。確かに、中国には、シルクロードで発展した歴史的背景もあり、質のいい絹を生産するという意味では昔から知られてはいました。ただし、これは”国として”知られていたとうものであり、企業レベルと結びついていないこと、また肝心のエルメスが別の 中国のブランド会社Shang Xia に出資しており、ここともぶつかるのでは?などなど、論点は多数ありディスカッションも盛り上がっていました。自分も興味のある分野だったのと、教授からも直接振られたので、ブランド業界の現状について少し説明することに。

午後は、3つのグループに分かれて企業訪問を行い、私はVIP.comというファッション及び化粧品のE-commerceの会社を選択しました。実は、今回の企業訪問のなかで一番興味があったのが、この会社であり、自分の会社にも分野としては非常に関係が深いのと、中国のE-commerce事情、そしてロジスティックスの管理、が特に知りたいポイントでした。

この会社は、中国のE-commerceではアリババ、JDに続いて業界3位で、今最も勢いのある会社の一つであり、本社社屋も清潔でかつ先進的でした。会社見学で面白かったのが、大学を保有していること、社宅も同じ本社内にもあること、結婚式まで挙げられるということで(実際にどの程度挙式しているのかは、誰も質問しませんでしたが。。。)、仕事から生活、余暇まで提供しており福利厚生という意味では、抜群かも知れません。また、最新テクノロジーでは、3D投影を利用して商品を着てみることが出来る、というのがみな興味深々でした。このテクノロジーが凄かったのは、ただ合わせるだけではなく、360度対応なのはもちろん、人の動きも対応して揺れ具合なども反映する、という点でした。今日で広州も最後であり、明日からは深圳に向かって移動になります。

 

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