Oxford Executive MBA 授業- module 1 – その1

今日はOxfordのExecutive MBAの授業内容について少し触れたいと思います。

1st moduleはオリエンテーション的な位置づけてもあることから、いわゆる導入部分的な意味合いの授業も多く、プログラム始まる前は意外といけるかも?と、なぜか若干楽観的だったのですが、1日目に早々にその甘い期待は打砕かれることになりました。。

授業としては、
1.Leadership- decision making
2.Leadership- personality
3.Neo individual preparation
4.Debate
5.Analytics
6.Entreprenuership
7.Grobal rules of the game

の大きく7つがありました。
EMBAの授業、どのようなことを行うのか、イメージがつかない方が大部分だと思いますので、簡単に紹介します。

1.Leadership- decision making
こちらはProf Owen Darbishierの授業でした。具体的なケーススタディでのグループワークなどを通じて、意思決定の難しさを学ぶものでした。ケーススタディ自体は、若干複雑な内容であり、それぞれのF1レースにおいて新しいエンジンを購入するか否か、という問題で分岐が多岐に渡り、かつ時間制限が厳しく、全ての条件を考慮して判断をするのは不可能なケースを扱いました。このようなときの一つの対処法として、リスクプレミアムを乗せる、という考え方が紹介されました。時間に追われた状況だと、普段論理的に考えることも出来る人も、非合理的な判断を行ってしまう、というケースがグループのディスカッションでもあり、クラスの全10チーム中、全てのチームが正解の意思決定を出来ない、というまさに教授にとっては望ましい結果になりました。このような、経営者が陥りやすいバイアスなどについても、簡単に紹介されました。

2.Leadership- fundamental
こちらは、Sue Dopsonにより授業です。今回はリーダーの典型的な特質である、Commanding型やCoaching型など典型的なpersonalityを取り上げて、それぞれの長所と短所をクラスでディスカッションという形でした。今回はIntroductionだったので、具体的にこういうpersonalityが成功している経営者に共通している、など踏み込んだ内容までは至りませんでした。この辺りは、次回以降授業の内容になるようです。ただし、発言の内容は、実際の経営者の特質を指摘してのディスカッションになり、ディスカッションの内容自体はかなり高度でした。

3.Neo individual preparation
これは、事前に提出が求めらていた性格診断テスト(とは言え約240問あります)のフィードバックが返却され、それをもとにチームで強み・弱み及びチーム内にどのように貢献するか、という点について1時間半のグループディスカッションでした。その時のコーチングの先生からは、アジア人の一般的な傾向としては、やはり内向的・調和主義のポイントが非常に高くなるようで、典型的なアジア人の結果だね、と笑いながら言われました。このセッションのおかげで、チーム各人のことを、よりよく知ることが出来たので、非常に有意義なセッションでした。このチームで約1年は進むので、チームメンバーについて最初にお互いを知る、というのはスムーズなコミュニケーションを進める上で不可欠だということを実感しました。また、事前課題として、このテストの内容についてのArticleが課されており、それを踏まえたうえで結果を見ると、テスト結果の意味が、より深く理解できるようになりました。

4.Debate
日本人にはほとんど馴染みがないと思われる、Debateです。学校にはFormal Debatingというものがあり、厳格な進め方が決まっているようで、その仕組みに沿って進みました。テーマは、企業の社会貢献は利益を増やすことである、という点について賛成・反対に分かれてのDebateでした。賛成・反対各4名ずつおり、それぞれ交互に主張をしていくという形で進んでいきます。傍聴者は、主張の途中でも挙手の上、司会の許可が下りれば、speakerに対して質問を投げかけることもできます。ただ、逆に許可が下りなければ、発言は出来ないという点が、特徴的な点の一つです。さらに、最初のspeakerは必ず、主張のみでなくテーマ自体について述べないといけないこと、最後のspeakerは必ずグループの主張意見をまとめないといけない点など、即興力も求められるものになります。

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