2021年の日本の高級ブランド業界の展望

昨年はコロナの影響で、飲食業界や旅行業界が非常に大きなダメージを受けているのは、ニュース等で周知の事実かと思います。また、ファッション業界もレナウンや三陽商会のニュースもあり、苦境にあるのをご存知の方もいらっしゃると思います。

しかしながら、ブランド業界について、特に日本市場についてはあまりニュースで見かけるところがないので、今回記事として取り上げてみました。

高級ブランド最大手のLVMH GroupののFINANCIAL STATEMENTS CONSOLIDATED FINANCIAL STATEMENTSのp56を見ると、日本の市場は2020年は前年比18.4%減少という結果になっていました。

https://r.lvmh-static.com/uploads/2021/02/lvmh-2020-consolidated-financial-statement.pdf

2020年については、この18.4%というのが一つベンチマークとなり、これより上か下か、でブランドの現在の勢いが分かると思います。

2021年に関しては、現状のワクチンの接種が日本でも開始されたことや、1月の2度目の緊急事態宣言の際も、百貨店を締める、という選択をしなかったことを考えると、日本のマクロ経済に大打撃を与える特殊外部要因がなければ、日本におけるブランド業界のマーケット全体としては、2020年よりは好転すると予測されます。

また、コロナの状況が落ち着いた際には、自粛生活の反動で多少の反動需要も予測されるのと、株式相場により設けた富裕層も一定程度存在するので、そこもポジティブな要因として存在します。

上記を勘案すると、日本の高級ブランド市場全体としては、2019年比で1桁から10%くらいの減少まで持ち直すのではないか、と個人的には考えています。

ただし、2021年の回復の度合いは、各高級ブランド横並びで回復していく、というよりは強いブランドと弱いブランドの区分けがはっきりし、回復ペースについても大きな差異が出る可能性が高いと思われます。

また、すでに2020年のコロナの影響で大きな打撃を受けているブランドも多く、2021年は高級ブランドにおいても、淘汰がより進んでいくことになり、残念な事ではありますが、買収や倒産などがさらに進んでいくものと思われます。

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